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ヒメニオイガメ
【和名】
ヒメニオイガメ
【英名】
Loggerhead Musk Turtle
【学名】
Sternotherus minor
【分類】
ヒメニオイガメは、オオアタマヒメニオイガメと、スジクビヒメニオイガメの2亜種に分類される。
ニオイガメ属4種のうち、亜種が分かれるのはヒメニオイガメのみ。
一般にヒメニオイガメと言えば、基亜種のオオアタマヒメニオイガメを指す事が多い。
オオアタマヒメニオイガメ
![オオアタマヒメニオイガメの特徴](image/himeni.jpg)
【和名】
オオアタマヒメニオイガメ
【英名】
Common Loggerhead Musk Turtle
【学名】
Sternotherus minor minor
【甲長】
最大約14.5cm(雌)
オオアタマヒメニオイガメの特徴
オオアタマヒメニオイガメは、甲羅に細かい黒色の模様があり、幼体の甲羅には3本のキールが入る。
この3本のキールは、成長しても1本は残る。
若いうちの背甲後縁のギザギザは、成長と伴に滑らかになる。
他のニオイガメの特徴と同じく、下顎には2本の髭状の突起がある。
成体になると頭部が著しく大きく発達し、巨頭になる個体が多い。
比較的メスの方が、オスより大型化する特徴がある。
オオアタマヒメニオイガメの生息地
オオアタマヒメニオイガメの生息地は、アメリカ合衆国。
北西部を除くジョージア州、および南部を除くフロリダ州。
生息地の大半が温帯域から亜熱帯域。
水深50cmくらいで堆積物がある、比較的水流のある水場を好む特徴がある。
野生下での寿命は、30年近くとも言われている。
オオアタマヒメニオイガメは、ニオイガメ属の中でも日光浴を観察する機会が更に少なく、フロリダ中部以外の多くの個体群で冬眠を行い、夏場の高水温では、泥に潜って動かなくなる夏眠をするとも言われる。
夜行性、昼行性の差異は少なく、特に明け方などは活発になる。
![オオアタマヒメニオイガメの生息地](image/distri3.jpg)
生息地の大半が温帯域から亜熱帯域。
北西部を除くジョージア州、および南部を除くフロリダ州生息に生息。
スジクビヒメニオイガメ
![スジクビヒメニオイガメの特徴](image/sujini.jpg)
【和名】
スジクビヒメニオイガメ
【英名】
Stripe-necked Musk Turtle
【学名】
Sternotherus minor peltifer
【甲長】
最大約11.7cm(雌)
スジクビヒメニオイガメの特徴
スジクビヒメニオイガメは、頭の模様がスジになっていて甲羅はとても平たく、幼体時の1本のキールは成長と伴に不明瞭となる。
比較的メスの方がオスより大型化する特徴がある。
他のニオイガメの特徴と同じく、下顎には2本の髭状の突起がある。
成体の頭部の巨大化は、一部に著しいものもいるが、オオアタマヒメニオイガメに比べると、その程度は少ない。
スジクビヒメニオイガメの生息地
スジクビヒメニオイガメの生息地は、アメリカ合衆国。
テネシー州東部とジョージア州北西部、ミシシッピ州、アラバマ州。
生息地の大半が温帯域から亜熱帯域。
水深50cmくらいで堆積物がある、より水流のある水場を好む。
また流木等の隙間を好む特徴がある。
野生下での寿命は、30年近くとも言われている。
スジクビヒメニオイガメは、日光浴をする機会は少なく、多くの個体群で冬眠を行う。
夏場の高水温では、泥に潜って動かなくなることもあると言われる。
昼夜ともに活動するが、特に明け方などは活発になる。
![スジクビヒメニオイガメの生息地](image/distri4.jpg)
生息地の大半が温帯域から亜熱帯域。
テネシー州東部とジョージア州北西部、ミシシッピ州、アラバマ州にかけて生息。